えー
小野不由美さんの十二国記シリーズを読みました.
とりあえず,出てる所まで全部+魔性の子まで.
これは,すごいね.
失礼だが,女性がこういう話をかけるとは思わなかった.
ライトノベルらしいのですよ.この話.
乙一さんといい,小野不由美さんといい,ライトノベルって馬鹿に出来んなぁ.
ジハードも,デルフィニア戦記もライトノベルってやつらしいし….
このシリーズ,ほとんど大体は,いろんな王様たちの目線から国を治める話が描かれてます.
その中で,人間の醜さやら弱さやらを眺めつつ,為政者の苦悩や民の願望,果ては
自己と世界の関わりや,物事の捉え方の違いとか,
もうかなりいろんなことが書かれています.
なんつうか,感動的っていうか,人生論っていうか,孫子を読むような感じ…なのか?
三国志とか戦記ものに近いんだろうなぁ.
とりあえず,面白い!
まだの方は,読んでみるといいよ~.
まぁ,で
“責難は成事にあらず”って言葉が出てくるんですよ.
ただ非難して叱責するだけなのは,何かを成すことではないって意味なんですけど.
耳に痛い言葉です.
人を非難して叱責するなら,その解決策を言わなきゃいけないってことなんですけど.
ただ非難するだけって,何にもなってないんですよね.
悪い人がいて,その人のやってることの全部を否定すれば楽だし,
自分の主張全部が正しいと思ってしまうし,思わせてしまう.
ただ,でもその悪い人だって,全部が全部悪かったわけではないし,
本当にやらなきゃいけないことは,悪い部分を明らかにしてその悪い部分はどうすれば
解決するのかっていうのを示さなきゃいけないってことです.あくまで全否定ではなく.
楽なんですけどね.これは悪い.だったら反対のことをすればいい.って論理は.
例えば,
戦争は悪い.だったら戦争をしなければいい.って言うだけなら簡単なんですよ.
でも,何にもなっていない.現に戦争や紛争はいまだに地球上にあふれてる.
何が原因の戦争か,どう悪い戦争なのか,だったらどうすれば戦争をしないことになるのか….
もう一つの例でいえば,
ガソリンは高い.ガソリン税が高いってのも原因だ.じゃあガソリン税を下げればいい.
言うだけなら簡単ですけど
じゃぁ,ガソリン税がなくなったらどうなるのか,本当にガソリン税を下げればガソリンは安くなるのか,そもそもガソリンはなぜ高いのか….
責難は成事にあらず.
すげー考えさせられる話ばっかりです.十二国記シリーズ.
なにせこの話が,短編のうちの一本だっていうのがすごい.
他の長編も負けず劣らずの濃い内容になってます.
ぜひご一読あれ.
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