2007年11月28日水曜日

恋空

今話題の恋空を読んでみた

もちろんwebで
リンクはるの面倒なんで出典はグーグル先生に聞いてください.

感想:
世界の中心で愛を叫ぶ くらいのレベルの作品です.

オレの感想を聞いた後輩曰く
“Deap Loveに似てます.”
だそうです.

読み物としては,読めません.
笑いや話の種くらいにはなります.

なにが許せないって
男はポイ捨てっていう….
ポイ捨てされる男は優しいから,何も言わないで送り出してくれるという.
素敵過ぎます.

性別を反転して書くと

女はポイ捨てっていう….
ポイ捨てされる女は優しいから,何も言わないで送り出してくれるという.

と言い換えられるわけですよ.
こうすると世界中の女性の敵です.

人の心理描写が軽すぎる点が問題.
ご都合主義にしても,あまりにも都合が良すぎる.
都合よく周りの人間が動きすぎる.
作者は,いろんな人の性格を書き分けられていない.
要はキャラが立っていない.
主要人物は三人しかいないのに….

そして,深い心理描写を追及していないので
軽い分量の作品かというとそうでもない.
読むのにすごく時間を要する.
webのページ数で1000ページにも及ぶ分量になっている.
まぁとはいえ,上記のように内容がないため
前半3行と後半3行を読みさえすればストーリーを追うことは可能である.
まぁ,多分数十ページ読み飛ばしても通じる.
携帯小説っていう形態上,そう作っているんだろうね.
そこを考えて作ってある点のみ,唯一評価できる.

ちなみにこの記事,恋空形式で書いてあります.
だらだら長く,最初と最後の各一行を読んでもらえれば内容が通じるように.

内容の話は,まぁそういうのを作りたかったんだから仕方ないかとも思う.
そういう需要があるのでしょう.
オレはいらないけど….
まぁ,許せないのは文章….

主人公の視点で話が進んでいくんだけど,
主人公の一人称が名前なもんだから,もうわけがわからない.
そして,たまに物語の視点が主人公目線ではなくなる.
主人公の目線ではなくなる瞬間がもう作者の気分次第.
そして読み手側にその変わり目が一切わからない.
いつの間にか変わっている.
そこから醸し出される読みにくさは,もはや芸術品.
たぶん,そういう技巧目当てで読む人もいるのでしょう….
いないだろうけどね….

“世界の中心で愛を叫ぶ”といい
なんでも,殺しゃイイってもんじゃねーぞ
世界の中心で愛を叫ぶとほぼ同じストーリーなのがまた….

ということを書いてみたが
面白くないかと言えば,また別の話.
○○レンジャーを見るレベルで面白い.
お決まりでむちゃくちゃな展開を笑うという種類の
卑しく品が悪い楽しみ方なら,かなり楽しめます.
もしくは,作者の想定する読者層の精神年齢に近い人.
○○レンジャーの場合は幼児で,
恋空の場合はたぶん女子高生.
そしてたぶんギャルと言われる種類の人間.

まぁ,で,飽きてきたし結論:

読んだ時間を返せ.

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