2009年3月27日金曜日

ジェネラルルージュの凱旋

見てきた.

三週間ほど前に.
むちゃくちゃいい映画だった.

最初は行く気がなかったんですが,嫁さんに行きたいと言われたので
行く前日にスペシャル番組があって,まんまと宣伝に乗せられたのも事実.

うまいね.
テレビ局.

前作“チームバチスタの栄光”見てないので,大丈夫かよと不安があったんですが
全然見なくても余裕でした.
前作見た人のための演出らしきところは何箇所かありましたが,
本筋にあまり関係ないのでこの映画から行っても大丈夫!

以下ネタばれあり.












かなりいい映画だった.
推理物を見に行ったのに,社会派の映画を見させられた感じだった.
どこかで聞いたなと思ったら,
前の相棒見に行った時の記事
Orcaさんのコメントでしたね.
でも,この映画もそんな感じ.
以前の映画はメディアリテラシーとかそんな感じが主題.
今回のは,医療問題が主題.

堺雅人がやばい.
あの演技.狂気めいた情熱が伝わってきました.
天才ってのは,狂気に近いものを持ってないとだめなんでしょうかね?

特に会議のシーンは,鳥肌ものだった.
救急救命のおかれた現状.
それに対して,不正もやむなしとして立ち向かう狂気の天才.
細部までよく作りこまれた話で,それを演ずる役者もみんないい演技をしてて
とてつもなくいい映画だった.

これからは,簡単なことでは病院に行きません.ごめんなさい.
って感じになった.

精神医療の大切さ(?)を理解して,堺さんが竹内さんに
“今後も協力してくれ,あの教授じゃだめだ(言い回しは違う)”
って言うあたりに
ジェネラルの救急救命に懸ける想いがあったんだと思う.
ひいては,作者や監督の想いもあるのでしょう.
その証拠に,あのシーンが謎解きの重要な手がかりになっていたわけですし.

山本太郎が,その人は黒だ.診断に間違いはないってシーンもやばかった.
その人を助ける時間で,助けられるはずだった別の人を助けられなくなる
苦渋の決断が凄かった.
極限での救命活動ってこういう事なのか…と考えさせられた.
家族は納得できないだろうけど,あの映画を見ると,それも仕方ないとも思える.

なんか,日本の医療なんとかしてよ!!って思ったね.

受け入れ拒否の問題にも触れてたけど
なんなんだろうね?
受け入れられないっていうのもあるけど
いつから,助けるために頑張ってくれてた医者に
文句を言うようになったのかね
でも,腐ってる人たちも実際にいて…
難しいね.

結局のところ,利己主義に走ったり,利益を優先させたり
保身を図るようじゃ,やばいぜって映画だったのかね.
いや,もっと深いけど….

なんにせよ,かなり考えさせられる映画だった.
熱い映画だった.

絶対見た方がいい.

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